カナダで歯が痛くなったら、どうなる?
カナダの歯科治療は日本よりずっと高く、保険でカバーされる範囲も限られています。渡航前に歯の状態と保険の補償内容を確認しておくことが、いちばんの備えです。
日本では健康保険が使えるので、虫歯の治療は数千円で済むことがほとんどです。同じ感覚でカナダの歯医者に行くと、請求書を見て驚くことになります。
この記事では、カナダの歯科事情、公的な歯科制度、そしてBestQuoteが取り扱う緊急医療保険の歯科補償について、説明します。
カナダの歯科治療はなぜ高い?費用の目安
カナダでは、歯科治療は州の医療保険(BC州のMSP、オンタリオ州のOHIPなど)の対象外です。大人の歯科治療は、基本的に全額自己負担か、民間の保険、または会社が提供する社員用の保険でまかなうことになります。
料金は各州の歯科医師会が毎年出す「フィーガイド(推奨料金表)」が目安になりますが、実際の金額は医院によって違います。オンタリオ州が最も高く、大西洋側の州が安い傾向があります。
治療内容 | 費用の目安(カナダドル) |
|---|---|
検診とクリーニング | $200〜$450 |
詰め物(1か所) | $150〜$500 |
抜歯(1本) | $150〜$350 |
親知らずの抜歯(外科的) | $300〜$600 |
根管治療(奥歯) | $900〜$1,600 |
クラウン(被せ物) | $900〜$1,700 |
出典:Real Dental Costs、Smile Directory(いずれも2026年の保険なしの料金)
虫歯が神経まで進むと、根管治療とクラウンで合計$2,000を超えることも珍しくありません。治療の前に必ず見積り(estimate)をもらいましょう。
カナダデンタルケアプラン(CDCP)は使える?
カナダデンタルケアプラン(CDCP)は連邦政府の公的な歯科制度ですが、渡航したばかりのワーホリや留学生の方は、ほとんどの場合すぐには使えません。
CDCPは、歯科保険に入っていない世帯の治療費を政府が補助する制度です。検診、クリーニング、詰め物、根管治療、クラウン、抜歯などが対象で、矯正は現在対象外です。
民間の歯科保険(勤務先や学校の保険を含む)を利用できない
カナダで確定申告(タックスリターン)を済ませている
調整後の世帯純所得が$90,000未満である
税務上のカナダ居住者である
就労ビザを持つ人も条件を満たせば対象になります。ただし、渡航した年はまだ確定申告をしていないので、翌年の申告と査定が終わるまで申請できません。学校の保険に歯科が含まれている留学生も対象外です。観光やスーパービザでの滞在は、通常は税務上の居住者にあたりません。
自己負担は所得によって0%、40%、60%の3段階です。歯科医院の料金がCDCPの定める料金より高い場合は、差額も自分で払います。
つまり、カナダ滞在の最初の1年は「CDCPはないもの」と考えておくのが安全です。
ワーホリ保険・留学生保険・ビジター保険の歯科補償は2種類
民間の渡航者向け保険の歯科補償は、主に「ケガによる緊急歯科治療」と「急な歯痛の治療」の2種類です。プランによっては歯科補償が含まれていないこともあるので、加入前の確認が大切です。
補償の種類 | どんなとき? | 補償の状況 |
|---|---|---|
ケガによる緊急歯科治療 | 転倒やスポーツ中の事故で歯が折れた・欠けた、口腔外科的な処置が必要になった | 多くの保険でカバー |
急な歯痛の治療 | これまで健康で治療歴のない歯が、突然痛み出した | プランによって異なる |
確認しておきたいポイントは3つあります。
上限額: 歯科補償には、医療費全体の補償額とは別に上限額が設定されているのが一般的です。
治療中の歯: 渡航前から治療中の歯や、すでに症状があった歯は対象外になることがあります。
支払い方法: 歯科は窓口でいったん全額を支払い、後から保険会社に請求する形が多くなります。領収書と治療明細は必ず保管してください。
保険で補償されない歯科治療
定期健診、クリーニング、矯正などは緊急の治療ではないため、補償の対象外です。
ワーホリ保険・留学生保険・ビジター保険は、予期せぬケガや急な病気に備えるための保険です。次のような治療は、基本的に自己負担になります。
定期健診やクリーニング(歯石除去)
歯列矯正やホワイトニング
渡航前からわかっていた虫歯の治療の続き
痛みを止めた後の、緊急性のない根本的な治療
BestQuoteの見積りで歯科補償を確認する方法
BestQuoteでは、見積り画面から各プランの歯科補償を加入前に確認できます。
見積りページで滞在期間や年齢などを入力する
表示されたプランの「詳しく見る」をクリックする
「補償内容の概要と重要事項」をクリックする
歯科補償の項目で、ケガによる治療と急な歯痛のそれぞれの有無と上限額を確認する
保険料だけで比べると見落としがちな部分です。スノーボードやスケートを楽しむ予定の方、歯に不安がある方は、特に注目してください。
渡航前に日本でやっておくこと、カナダで痛くなったときのこと
いちばん確実な対策は、日本にいるうちに歯の治療をすべて終わらせておくことです。
渡航前のチェックリスト
出発の2〜3か月前に歯科検診を受ける(治療には数回の通院が必要なことがあります)
虫歯や古い詰め物を治しておく
親知らずが気になる場合は、抜くかどうか歯科医に相談する
クリーニングを済ませておく
カナダで歯が痛くなったら
カナダの歯科医院は予約制が基本です。電話やメールで予約し、「emergency(緊急)」であることを伝えると、当日や翌日に診てもらえることがあります。受診の前に保険証券を手元に用意し、補償の対象になるか保険会社に確認しておくと安心です。
日本語が通じる歯科医院もあります
バンクーバーやトロントなどの大都市には、日本語を話す歯科医や日本語スタッフがいる医院があります。症状や治療内容を英語でやりとりするのが不安な方は、「都市名+日本語+歯医者」で検索してみてください。ただし、日本語が通じても治療費はカナダの料金です。
まとめ
カナダの歯科治療は高額で、公的制度にもすぐには頭れないため、「日本で治療を済ませる」と「保険の歯科補償を確認する」の2つが基本の備えです。
歯科治療は州の医療保険の対象外で、根管治療は$1,000前後かかることもある
カナダデンタルケアプランは、確定申告などの条件があり、渡航直後は使えない
保険の歯科補償は「ケガ」と「急な歯痛」の2種類で、後者はプランによって違う
定期健診、クリーニング、矯正は補償の対象外
BestQuoteでは、複数の保険会社のプランを日本語で比較できます。ワーホリ保険・留学生保険・ビジター保険・スーパービザ保険のお見積りで、歯科補償もあわせてチェックしてみてください。