カナダ滞在中にケガや病気が発生したとき、スムーズに保険を活用するための手順をまとめました。現地の保険会社を利用することに不安を感じている方も、この記事を参考に安心してカナダでの生活を送っていただければ幸いです。
【STEP 1】症状の重さで判断する
カナダでは症状の重さによって、受診すべき医療機関が異なります。
命に関わる緊急事態
すぐに9-1-1(救急)に電話するかEmergencyを受診してください。
病院の救急外来(ER)は、生命に関わる緊急事態や直ちに処置が必要な重症患者向けの施設です。しかし、受診の際は待ち時間が発生するのが一般的で、その⻑さは症状や緊急度、医療機関の混雑状況など、さまざまな要因に左右されます。
明らかな緊急事態
骨折
外傷 / 傷口の縫合
重度の火傷
呼吸困難
頭部外傷
重度の腹痛など
重症ではないが医師の診察が必要な場合
軽度の症状の場合には、ウォークインクリニックやUrgent Careで診察を受ける方が多く見受けられます。必要に応じて、処方箋の取得、簡単な治療、検査予約などが可能です。一般的には予約が必要で、予約が無い場合は1〜3時間程度の待ち時間が予想されます。
捻挫 / 筋肉損傷
耳 / 目 / 喉
膀胱炎
咳 / 風邪 / インフルエンザ
皮膚科
骨折の疑い
受診先1: Walk-in Clinic(ウォークインクリニック) 予約不要で受診できます。待ち時間の少ないクリニックはMedimapで確認できます。
受診先2(BC州限定):Urgent Care 予約不要で受診可能です。ウォークインクリニックより高度な治療が必要だと判断された場合。待ち時間はこちらから確認可能です。
オンライン診療
日本と同様、カナダでも自宅からでも受診可能なオンライン診療の需要も増えています。風邪を発症した際や、持病や常用薬のための処方箋の取得、ドクターノートの取得など、幅広く対応しています。サービスにもよりますが、待ち時間は短い傾向です。
ワーホリ保険としても人気を集めている緊急医療保険BestQuote MedECプランの加入者は年に3回まで無料でオンライン診療Mapleの利用が可能です。
【STEP 2】どこに行くにしても、Claim Assistanceへの連絡を忘れずに
受診先が決まったら(または受診後できるだけ早く)、保険会社のClaim Assistance(サポートセンター)に連絡してください。
この連絡を怠ると、保険金の支払いに影響が出る場合があります。 本人が連絡できない場合は、代理の方が連絡しても問題ありません。とにかく早めに連絡することが大切です。
【連絡先の確認方法】
Claim Assistanceの連絡先は以下に記載されています:
加入時に届いたメール(保険証明書 / Confirmation document)
渡航前にスクリーンショットを撮るか、印刷して財布などに入れておくことをおすすめします。
軽症・外来受診の場合はメールでの連絡が認められる場合もあります。入院・手術など重症の場合は電話での即時連絡が必要。事前承認(Pre-authorization)が求められるケースもあります。
【STEP 3】受診時の書類を保管する
治療後、病院・クリニックから受け取る書類はすべて保管してください。
診断書・治療レポート
処方箋・領収書
検査結果
保険金請求手続きが完了するまで、必ず原本を保管してください。
【STEP 4】保険金請求の流れ
1:必要書類の確認と提出
保険証明書(Confirmation document)に提出が必要な書類の一覧が記載されています。書類を集めたら、保険会社のウェブサイト・メール・アプリを通じて提出します。
2:審査と処理
通常数週間かかります。書類に不備があるとさらに時間がかかる場合があります。
3:返金
銀行口座への直接振込、または小切手での返金
銀行情報は保険金請求フォームに記載するのが一般的
小切手での返金の場合、カナダの銀行口座が必要です。 口座をお持ちでない方は事前に開設しておきましょう。
【重要な注意事項】
保険金請求を申請したら返金(解約払い戻し)はできません
保険金の請求を一度でも提出した時点で、保険料の返金申請はできなくなります。 実際に保険金を受け取っていなくても、申請を提出した時点で申請不可となりますのでご留意ください。
早期帰国などで保険の解約、および残存する保険料の払い戻しをご希望の方はBestQuoteまでご連絡ください。
自己負担額(Deductible)について
加入時に自己負担額(Deductible)を設定した方は自己負担額を差し引いた医療費が保険金として払い戻しされます。
自己負担額とは、保険が適用される前に自分で負担する金額のことです。
例: 自己負担額を300ドルに設定している場合、医療費が500ドルかかったとすると、保険会社が支払うのは200ドルです。自己負担額の300ドルは自分で支払う必要があります。
自己負担額の設定は加入時の保険証明書で確認できます。不明な場合はBestQuoteへお問い合わせください。
【BestQuote MedECプランの特典】
Mapleオンライン診療サービス
MedEC加入者は年3回までMapleのオンライン診療サービスが無料で利用できます。持病の薬が足りなくなったとき、ピルの処方、遠方に滞在していて医療アクセスが難しい時に便利です。
キャッシュバック制度
州の医療保険に加入した場合、未使用分の保険料の25%がキャッシュバックされます。キャッシュバックを受け取ってもMedEC保険は引き続き有効です。
Lloyd'sによる安心のサポート
BestQuote MedECプランは、300年以上の歴史を持つイギリス保険市場のLloyd's(ロイズ)がバックアップ。仲介者を挟まずに直接交渉した結果、リーズナブルな保険料で充実した補償を実現しました。
よくある質問
はい、多くの既往症補償付きプランでは「一定期間、症状が安定していること」を条件に、既往症に起因する緊急事態も補償対象となります。
ただし、カナダの保険における「安定(Stable)」の定義は非常に厳格です。一般的に、受診前(または加入前)の90日間〜180日間において、以下のいずれにも該当しない状態を指します。
症状の変化: 新しい症状が出たり、既存の症状が悪化したりしていない。
治療の変更: 医師から新しい治療や検査を勧められていない。
薬の変更: 処方薬の種類や「服用量(増減)」が変わっていない。
※保険会社やプラン、加入者の年齢によって、この「安定期間」の定義は大きく異なります。持病をお持ちの方は、お見積り画面の「概要」や「保険約款」にある "既往症補償(Pre-existing Condition)" の項目を必ず事前にご確認ください。
はい、対応していますが、医療費の金額によって精算方法が異なります。
比較的少額の場合(数百ドル程度まで): クリニックでの受診は、一度ご自身で費用を立て替えていただき、後日保険会社へ請求を行う形が一般的です。
高額になる場合(入院や手術など): 保険会社が病院へ直接支払いを行います。受診時に必ず保険証を提示し、病院から保険会社へ連絡をしてもらうようお伝えください。
受診前に保険会社の緊急連絡先(24時間対応)へ電話し、キャッシュレスの手配が可能か確認しておくと、よりスムーズです。
プランによって「再診(Follow-up)」の回数制限や条件が異なります。
多くのプランでは、緊急治療後の一時的な再受診をカバーしていますが、プランごとに「最大〇回まで」といった規定がある場合や、特定の条件下でのみ認められる場合があります。
詳細については、お手元の保険証券、またはお見積り画面の「補償内容の概要(Summary)」にある「Follow-up visits(再診)」の項目を必ずご確認ください。ご不明な場合は、弊社でプランの詳細をお調べいたします。
緊急医療保険は、緊急性のある医療費を対象としています。ただし、実際に補償されるかどうかは、医師の診断書や治療内容をもとに保険会社が個別に審査して判断します。代理店側で「これはカバーされる・されない」と事前にお伝えすることはできません。
特定のクリニック指定はありませんので、お近くのクリニックをご利用ください。待ち時間の少ないクリニックはMedimapで確認できます。
通常は数週間ですが、複雑なケースでは数か月かかることもあります。
カナダで安心して過ごすために、渡航前に以下を済ませておきましょう。
保険証明書のスクリーンショットを撮る(または印刷)
Claim Assistanceの連絡先をスマホに登録する
自己負担額(Deductible)の金額を確認しておく
万が一の際は、まず命を最優先に。そして落ち着いてこのページの手順を参考にしてください。
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