カナダの公的医療保険(州保険)は、州ごとに制度が違います。ワーホリや就労ビザの人も、条件を満たせば加入できます。
ただし、州によっては待機期間があり、留学生は入れない州もあります。この記事では、主な州の加入条件を各州の公式情報をもとにまとめます。
まず結論:州ごとの加入条件と待機期間
州・準州 | 制度名 | ワーホリ・就労ビザ | 留学生 | 待機期間 |
|---|---|---|---|---|
BC州 | MSP | 許可証が6か月以上有効なら対象 | 対象(月75ドル) | 到着月の残り+2か月 |
オンタリオ州 | OHIP | 州内の雇用主のもとで6か月以上フルタイムで働く人 | 対象外 | なし |
アルバータ州 | AHCIP | 12か月以上住む予定で、許可証の残りが6か月以上 | 対象(条件あり) | なし |
マニトバ州 | MHSIP | 許可証が12か月以上 | 対象外 | なし(許可証の発行日から) |
ユーコン準州 | YHCIP | 許可証が1年以上 | 対象外 | 原則として3か月 |
どの州でも、州保険だけではワーホリの保険加入の条件(入院・治療・本国送還補償)のすべてを満たせません。入国から滞在中ずっと、民間の医療保険に入っておく必要があります。
※2026年10月時点の各州公式サイトの情報です。制度は変わることがあるので、申請前に必ず公式サイトを確認してください。
州保険とは?カバーされるもの・されないもの
州保険に入ると、病院やクリニックでの基本的な医療が無料になります。ただし、すべてが対象ではありません。
州保険 | 民間の医療保険(ワーホリ保険など) | |
|---|---|---|
診察・検査 | カバー | 緊急時のみカバー |
入院・手術 | カバー | 緊急医療に関わる場合はカバー |
救急車 | 州により自己負担 | 緊急医療に関わる場合はカバー |
処方薬 | 多くは自己負担 | 緊急時の処方はカバー |
歯科 | 対象外 | ケガによる緊急歯科など(プランによる) |
カナダ国外での医療 | ほぼ対象外 | プランによりカバー |
日本への搬送 | 対象外 | カバー |
健康診断・予防接種 | 州による | 対象外 |
つまり、州保険と民間保険は「どちらか」ではなく、互いの隙間を埋める関係です。補償内容はプランごとに違うので、約款を確認するか、BestQuoteスタッフにご相談ください。
州ごとの加入条件と申請方法
BC州(MSP)
対象:6か月以上有効な就労許可証・学生許可証を持ち、BC州に住む人。ワーキングホリデーも含まれます。
待機期間:BC州に住み始めた月の残り+2か月。例えば8月7日に住み始めたら、11月1日から対象です。
留学生:加入できますが、月75ドルの保険料がかかります。
申請:到着後すぐにオンラインで申請できます。待機期間は申請日ではなく住み始めた日から数えますが、早めに申請しましょう。
オンタリオ州(OHIP)
対象:有効な就労許可証を持ち、オンタリオ州の雇用主のもとで6か月以上フルタイムで働く人。ワーホリの人は、申請前にServiceOntarioに確認すると安心です。
滞在日数:住み始めてから最初の183日のうち153日以上、州内にいる必要があります。
待機期間:ありません。
申請:ServiceOntarioの窓口で申請します。就労許可証・住所の証明・本人確認の3点を、原本で持参します。
アルバータ州(AHCIP)
対象:アルバータ州に12か月以上住む予定で、就労許可証の残りが6か月以上ある人。オープンワークパーミットも対象です。
留学生:アルバータ州の学校にフルタイムで通う証明があれば対象です。
待機期間:ありません。住み始めた日から対象になります。
申請:就労許可証、身分証、住所の証明を持って、レジストリーオフィスで申請します。
マニトバ州(MHSIP)
対象:12か月以上有効な就労許可証を持ち、マニトバ州に住む人。
留学生:2018年9月から対象外です。
待機期間:ありません。就労許可証の発行日から対象になります。
申請:就労許可証と住所の証明をManitoba Healthに提出します。
ユーコン準州(YHCIP)
対象:1年以上有効な就労許可証(オープンまたはユーコンの雇用主指定)を持つ人。
留学生:対象外です。
待機期間:原則として3か月。就労ビザの人は、発行日や到着日によって変わることがあります。
申請:ホワイトホースの窓口で、本人が直接申請します。
州保険の有効期限にも注意
ビザ(許可証)が切れると、州保険も使えなくなります。
別の州に引っ越すときは、新しい州でもう一度申請が必要です。
加入したら、カードや通知書で有効期限を必ず確認しましょう。
州保険に入っても、民間保険が必要な理由
ワーホリ(IEC)でカナダに来る人は、滞在期間ずっと民間の医療保険に入っていることが参加条件です。州保険だけではこの条件を満たせません。
そのほかにも、次のような場面で民間保険が必要になります。
待機期間中:BC州やユーコンでは、加入できるまでの数か月は州保険が使えません。
州保険が対象外の費用:救急車や処方薬など、自己負担になるものがあります。
アメリカ旅行などカナダ国外:州保険はほとんど使えません。
日本への搬送:大きな病気やケガで日本に戻る費用は、州保険では出ません。
州保険に入ったら、保険料の一部が戻る?MedECキャッシュバック
BestQuoteで扱うMedECプランは、州保険に加入したあと、残りの期間の保険料の最大25%が戻る仕組みです。
例:12か月分(600ドル)に加入し、3か月後にMSPが始まった場合、残り9か月分の25%から手数料25ドルを引いた約90ドルが戻ります。
キャッシュバックのあともMedECプランは続き、救急車・カナダ国外での医療・日本への搬送などは引き続き補償されます。
州保険に入ったら、info@bestquotetravelinsurance.ca にご連絡ください。手続きをご案内します。
よくある質問
Q. ワーホリで州保険に入れたら、民間保険は解約していい?
IRCC(カナダ移民局)によると、ワーホリは滞在中ずっと民間保険に入っていることが参加条件です。また、救急車や日本への搬送など、州保険では出ない費用があります。
Q. 留学生でも州保険に入れる?
州によります。BC州(月75ドル)とアルバータ州は入れます。オンタリオ州・マニトバ州・ユーコン準州では入れないので、留学生保険が必要です。
Q. 待機期間中に病院に行ったら?
全額自己負担になります。民間保険に入っていれば、緊急の治療費を請求できます。請求の流れはカナダで病気・ケガをしたら|保険金請求の手順ガイドをご覧ください。
Q. 別の州に引っ越したら?
新しい州で申請し直します。別の州から引っ越す場合、待機期間のあいだは前の州の保険が使えることがあります。引っ越し前に両方の州に確認しましょう。
まとめ
州保険には、ワーホリや就労ビザでも条件を満たせば入れます。
待機期間があるのは、BC州(到着月の残り+2か月)とユーコン(原則として3か月)です。
留学生が入れるのはBC州とアルバータ州です。
州保険に入っても、民間の医療保険は滞在中ずっと必要です。
BestQuoteでは、カナダの保険会社10社以上のプランを、日本語で比べて申し込めます。州保険との組み合わせ方に迷ったら、日本語でお気軽にご相談ください。